今日は高知に夫婦で講演会に出かけてきました。
タイトルは、『新しい社会と子育て』です。
講師は日本アドラー心理学会指導者の野田俊作先生でした
子供と関わっていて、いつでも起こりそうな事例を通じて、アドラー心理学で子育てするとどうなるかを学ぶことができました。
その一例を紹介しましょう。
4才の男の子が、ミルクを飲もうとしてコップをひっくり返して、テーブルにこぼしたときです。
皆さんならどのようにしますか?
1.「ほらいつも気をつけなさいと言っているでしょう」と叱る。
2.「あらあら、こぼしちゃったのね。」と言いながら、親が布巾でこぼれたミルクを拭く。
アドラー心理学では、子供は体験から学んでいる。と考えます。
この体験から子供は何を学んだだろうと思いますか?
2.の場合、『失敗しても親が何とかしてくれる。』と学んだかもしれません。
皆さんは子供にどのように育ってほしいと願ってますか?
『誰かが何とかしてくれる』と考える子ではなく、自分で考えて行動できる子に育ってほしいと願う人が多いのではないでしょうか?
この対応では、その願いが叶えられないかもしれません。
失敗は子供が責任を学ぶチャンスです。
親が、子供の代わりに問題を解決してしまったり、罰したりしても責任は学べません。
子供は、そのできごとについて考える事で、責任を学ぶことができます。
次のような言葉があるそうです。
いつも子供のことを思い、「この子のために」と考えている親は、実は子供が取るべき責任を肩代わりしてしまっています。 (ルドルフ・ドライカース)
将来子供が、自立した大人になっていくよう援助するためには、
毎日の小さな積み重ねが大切だなぁと深く納得しました。
この場合、どういう声かけが正解なのでしょう???
「あらあら、失敗しちゃったね。どうしようか?」と聞く。でしょうか?
山田こどもクリニックで、アドラー心理学の講習会が開かれるといいな!
アドラー心理学に興味を持ってくださって、ありがとうございます。
山田こどもクリニックでも、アドラー心理学の勉強会をやっていく予定です。
”まんまるん”のブログでご案内しますので、また見てくださいね。
徳島でもいくつかアドラー心理学を学ぶ場所がありますよ。
さて、この場面でどういう声かけをするのか。
ポイントは、
この場面で「この子がちゃんと考えて、ちゃんと行動できるためには、私には何ができるかな」と考えることです。
罰したり、親が解決してしまっては、考えることは身につきません。
ちひろママさんがおっしゃるように、こどもさんに問いかけることは良い方法だと思います。
「どうしようか」以外にも問いかけ方は、きっとあると思います。
アドラー心理学では、『言葉がけ』の育児から『問いかけ』の育児の方法を提案しています。