2011年を振り返って

  • 2011.12.30 Friday
  • 22:52
 今年もあと二日となりました。昨日はスタッフと一緒にクリニックの大掃除をしました。
僕の小さい頃は、家族みんなで家の大掃除をしたものですが、最近は大掃除をする家庭ももしかしたら少ないのではないでしょうか。
でも、一年間お世話になったクリニックで、普段掃除できないところをきれいにすると、なんだか気持ちよいですね。今年も何事もなく無事終わって皆さんに感謝しながら掃除をしました。
きれいになったクリニックには、また、新しい神様がやってくる準備ができた感じがします。

今年を振り返って、一番印象に残るのは、やはり震災です。
今年の一字は「絆」ですが、いろんな人とのつながりを考えた一年でした。
山田こどもクリニックでも被災地に本を送りました。
防災について、今一度考えなければいけないと思っています。徳島でも大震災を考える会ができて、山田こどもクリニックも参加しています。来年1月22日にとくしま子育て防災フォーラムが開催されます。クリニックで詳細を案内していますので、是非参加ください。

もう一つは、ワクチンです。ヒブ、肺炎球菌ワクチンが公費で接種できるようになったかと思うと、3月には一時中止となるなど紆余曲折はありましたが、秋にはロタウイルスワクチンも認可され、定期、任意の問題はありますが、とりあえず世界で行われているワクチンをすべて受けることができるようになりました。ワクチン接種で防げる病気を予防することがことは、病気で苦しむもを見てきたので、とてもうれしく思います。
たくさんの人が、その恩恵を受けることができるように、世界並みに公費でできるようになることが今後の目標です。

1周年ありがとうございます。

  • 2010.10.29 Friday
  • 21:41
 10月29日は山田こどもクリニックの誕生日です。
昨年のこの日、木曜日の午後に山田こどもクリニックは開院しました。

1年を振り返って、長かったような短かったような・・・

昨年、オープンと同時に新型インフルエンザの流行があり、同時にワクチン接種が始まりました。開院だけでも慣れないところ、新型インフルエンザワクチンは、本当にバタバタとしました。ですが、たくさんの人が来てくださいました。いろいろご迷惑をおかけしたと思います。

その後も、クリニックの管理者として、初めて経験することがたくさんあって、はらはらドキドキしました。1年を無事終えることができたのは、来てくださった患者さんや、スタッフ、周りで支えてくださった薬局や業者の皆さん、医師会や小児科医会の先輩方、ファミリー両国の皆様などたくさんの方々、それから家族のおかげです。
ありがとうございました。

<(_ _)>m(_ _)m


また、お祝いをいただいた皆様ありがとうございました。


この1年でできたことは、
 ☆アトピー教室を続けることができた。
 ☆吉野川保健所で、アレルギーの学習会ができた。
 ☆予約システムに慣れて、待ち時間を大幅に短縮することができた。
  現在、来院からクリニックを出られるまでの平均時間は30分を切ることができた。
  もちろん、まだまだお待たせすることもあるけれど、
  待合室の渋滞は昨年よりも随分解消できました。
 ☆アドラー心理学に基づく育児プログラムパセージを開催することができた
 ☆まんまるんの活動が少しずつ形になってきた。
 ☆禁煙外来受診患者さん 18名
 等たくさんのことがあります。

今後一年は、さらに子育て支援と診療の充実に力を入れていこうと思っています。
 目標1 ペリネイタルビジットに取り組む
     HPで工事中になっている『出産を控えたお母さんへ』のコーナーを充実。
     母乳育児を応援します。11月より助産師さんの母乳育児相談が始まります。
     ペリネイタルビジット(出産前後の小児科医の保健指導)を行っていく予定です。
 目標2 アレルギー診療のレベルアップ
     アトピー教室のリニューアル。ホームページの充実。
     栄養相談室の開設。
 目標3 育児相談の充実
     育児に関する講演会開催
     アドラー心理学に基づく育児プログラム【パセージ】は2月コース開催
     まんまるんの活動をさらに広げていく予定です。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

「私が処置をし、神これを癒し給うた」

  • 2009.07.02 Thursday
  • 23:01
「私が処置をし、神これを癒し給うた」

 これは「近代外科の父」とも称されているアンブロアズ・パレ(15101590)の言葉です。
レは、現在も汎用されている止血法、縫合法、脱臼の整復、義肢の発明等々を行い、フランス国王の外科医になった人です。

どんな名医でも、縫った傷を修復できない患者さんを助けることはできません。
抗生剤を使って、身体の中の細菌を殺すことができたとしても、すべての菌を死滅させることはできませんし、抗生剤を使う前に細菌によって壊れた身体を元に戻せないなら治すことはできません。

医学が進んだ現代でも、自然治癒力を超えて人を治すことはできないのです。

とはいえ、診察した患者さんが治っていくと、ついつい自分が病気を治した気になってしまうことがあります。ましてや、患者さんから感謝されたりすると、なおさらのこと。ですが、もし患者さんに自然治癒力が備わっていなければ、私がどんなに手を尽くしても病気を治すことはできないのです。 

私がやっていることは、患者さんの病状を把握し、自然治癒力を超えて悪くなっているのはどこなのか、そしてどの程度悪いのかを判断し、患者さん自らの力で治っていける、自然治癒力だけで元気になれる最小限のお手伝いをすることです。

最近、病気は自然治癒力で治るということが忘れられているような気がします。これは、マスコミと我々医療従事者の責任だろうと思います。

たとえば、今話題のインフルエンザ。

インフルエンザにかかると、ほとんど死ぬか重症になるように思われている人が多いのではないのでしょうか。そうならないために、インフルエンザにかかったら、急いで調べてもらって、タミフルやリレンザといった薬を飲む必要があると思い込まされいる人が多いと思います。 

実際のところ、インフルエンザにかかっても、ほとんど重症になることはありませんし、抗ウイルス薬を飲まなくても治ります。でも、中には自然治癒を超えた病状になる人がいるので、そのような重症になった人のみ、薬を使うことは意味のあることです。

もう一つ、自分が医師を続けていく上で、大切にしている言葉を紹介します。

In Pediatrics, less is often better.
  We need to work to change the perception of parents about the limitations of modern medicine, so that they realize that “doing noting” is often better than “doing something” for their children.
         James A. Taylar, MD  Child Health Insutitute

意訳
『小児科医療においては、何もしないことの方がしばしば良い結果をもたらす。』
 私たち小児科医は、近代医療の限界に関して両親の認識を変えるために努力する必要がある。
すなわち、患者である子どもたちにとって「(親のために)何かをする」より「(子どものために、あえて)何もしない」方がしばしば良い結果をもたらす、ということを。(岡空小児科医院より転載)


peace tree

  • 2009.06.28 Sunday
  • 23:37
 山田こどもクリニックのマークは、種から芽が出てきているマークです。
山田の『Y』とクリニックの『C』を組み合わせたのものですが、実はこれにはこだわりがあります。

こだわりの一つ 僕らは植物に支えられて生きている。
地球上の生物は、食物連鎖の循環の中に生きていますが、太陽からのエネルギーを蓄えることができるのは植物だけです。植物がなくなってしまったら、食物連鎖が成り立たなくなり、すべての生物が死滅してしまいます。ですから、僕たちはもっと「植物の力」を見直さないといけないと考えています。

こだわりの二つ 種の部分の『C』には、Courage=勇気もかけています。
私はこども達に勇気のある人になってほしいと願っています。そして、私自身も勇気にある人になりたいと思っています。
種は、土に落ちたとき自分がどんな花になるか知りません。種は種のままでいると、千年も生きながらえることができます。にもかかわらず、固い殻を落とし、芽は未知なる物へ、太陽へ、光の源へ、伸びていこうとします。どんな場所に落ちたかの不平をこぼすことなく、伸びていきます。
アスファルトの隙間に大きく育った大根を見て、多くの人が勇気をもらったことは、記憶に新しいことです。

山田こどもクリニックは、そんな想いから『樹』をシンボルに考えています。

今日雑貨屋さんでぴったりのハンコを見つけました。

peace tree1

peace treeとタイトルがついていました。

peace tree2

これを見て、長女が絵を描いてくれました。

peace tree4

クリニックを訪れた人に、
あたかも大木のそばに寄ったときのような安心感を感じてもらえること、
そして、なにかひとつ種をお土産に渡せる。
そんなクリニックを作りたいと願っています。

病院いらず、医者いらず

  • 2009.06.16 Tuesday
  • 21:36
今回は、子育て支援のもう一つの大きな柱 クリニックの診療についてお話しします。

山田こどもクリニックの診療目標は、
『病院いらず、医者いらず』の家族を増やすこと

子どもの病気のほとんどは、子どもの本来持っている自然治癒力で治ります。
これは、いろんな人が言っていることで、
抗生物質を飲めば風邪が早く治ると思っている人も少なくなってきているように思います。

ところが、目の前の子どもが、高熱を出してふうふういいながら苦しがっていたり、
咳き込んで眠りにくそうにしている姿を見たとき、
このまま様子を見ていても、治る病気であるのかどうか、
当然のことながら冷静に判断するのは、なかなか難しいことです。

『早く連れて行かないと手遅れになるのでは?』
ここまで思わなくても、
『病気がこじれて長引くのでは・・・』
と不安になるのが普通です。

そこで、診療を通して、お父さんお母さんが、病気のミカタを身につけるお手伝いをします。

その一 子どもの状態を見極める力
     病気の重さ(重症度)を見極めて、今すぐ病院に連れて行くのがよいかどうかを判断できる力

その二 子どもの治癒力を引き出す力
     自然に治るといっても、少しの工夫で、症状を軽くすることができ、
     病気が治るまでの期間を楽に過ごすことができる力

二つの力をつけることで、子どもが病気になったときの不安はずっと軽くなります。

具体的な内容は、これから症状ごとにお話ししていきます。


子育てはアートだ!

  • 2009.06.13 Saturday
  • 22:03
「子育て支援をします。」と周りに伝えたところ、「病児保育
をするの?」「託児もお願いできるクリニックなんですか?」
と質問されることが多い。周りのお母さんは、本当に子育てと
日々の生活に目一杯なんだと改めて気づかされる。

僕がこれからやりたいと考えている子育て支援は、もっと根本
から子育てが楽しくなるような応援なのだ。
いくつかのことを計画しているが、それらの元にはもちろん僕
の子育て感がある。
そのひとつが『子育てはアートだ!』

皆さんは、陶芸をしたことがあるだろうか?
陶芸はまず土選びから始まる。
粘土だからといって、どんな形にでもできるかというとそうい
うわけではなく、
粘土にも個性(質)があるから、ある物は大谷焼のような大物
になるかもしれないし、
九谷焼のような繊細な物になる場合もある。
粘土の個性を無視して、型に当てはめようとすると、窯に入れ
て割れてしまうかもしれない。

粘土の個性を生かすような物を造ることを決めたら、
粘土を丹念にこねて、丁寧に素地を作り、下絵をつけて窯に入
れる。
どの工程も、技術、経験が必要になる。

どんなに技術や経験を積んでも、最後どの様な焼き物に仕上が
るかは予想できない。
失敗と思っていたことが意外な物を造ることもある。
そこに、陶芸がアートであるゆえんがある。

陶芸について簡単に書いたこれらのことは、そのまま子育てに
も当てはまると思いませんか。

子育てを陶芸にたとえると、子どもは粘土だ。それもエネルギ
ーいっぱいの!
エネルギーをいっぱい蓄えているから、粘土のままでいること
を望んではいない。
何かの形になることで、社会に役立つようになる願いと可能性
をもっている。
そして、作品となって喜び、輝く。
子育ての目的は、子どもという粘土を立派に作品に仕上げるこ
とだ。

目の前にある粘土をどうしていいか分からずやみくもに触るこ
とから始まるかもしれない。
でも自分だけでは分からないから、
経験者から学んだり、仲間のアドバイスも受けたり、試行錯誤
していく。大変だからこそ感じられる達成感=喜び。
粘土の質をよく観察し、段階をふみながら丁寧に扱っていくと
その先のイメージが湧いてくる。
その工程にはやりがいと充実感がある。

そうして出来上がった作品は、粘土自体のもつ特徴が最大限に
引き出された形と色を放つのだ。
作り手にとって、こんなうれしいことはない。
子育てはアートだ!

子育て応援広場

  • 2009.06.09 Tuesday
  • 13:36
どんなクリニックを作りたいかと考えたとき、最初に考えたのが、子育て支援のできるクリニックだった。
クリニックと言えば、まずはどの様な診療をするかを考えるべきなのだろうけれど、自分が独立して一番したいことは、家族が希望を持って、楽しく子育てをできることを応援していくことなのだ。

もちろん、どんな診療をするのかということにも十分こだわりはある。であるが、診療の方法も、楽しく子育てをしていくことを応援する方法の一つなのだ。

どんな風な子育て支援ができるのかということを考えると、なんだかわくわく楽しくなってくる。そう、支援をするというと、眉間にしわを寄せて義務感に燃えてのイメージが出てきそうだけれど、僕としては、楽しく子育てできることを応援したいわけなので、応援するこちら側がまずは楽しんでやれないようでは、何をしているかわからない。そう考えると支援と言うよりは、どんな風に子育てを応援できるか、子育て応援団、子育て応援広場ということが、ぴったりくる。

数年前から、外来にこどもを連れてくる家族、特にお母さんと話していて、子育てに対してのお母さんの感じ方が変わったなぁと感じるようになった。

確かに子育てというのは、大変なことが多い。そう、大変なんだけど、でもその分喜びも大きいよねと言った話がお母さん達とできていたように思う。しかし、このところは、お母さんと子育ての話をしていると、大変ばかりで喜びや達成感が感じられないお母さんが多くなった気がする。

子育てに不安を感じている親が増えていることは、いろんな人がいろんなところで話しているので、僕が一人で思い込んでいるのではないと思う。

社会全体が不安定になっていることなど、いろんな原因があると言われているけれど、
そのなかで、僕が一番の要因と考えているのは、地域のつながりが無くなり家族が孤立してしまったことが、子育てを不安にさせるのではないかということだ。

僕がこどもの頃は、地域にはこども同士の縦割りの社会があった。そして、おせっかいおばさんや口やかましいおばあさんも目を光らせていたように思う。地域には茶の間のような空間があり、親同士の連携も良かったように思う。
貧しさはあったけれど、その分お互い様で、協力しないとやっていけない雰囲気があった。

そのような中では、子育てに対する不安は、それ以外の生活の不安と同じように、知恵を出し合ってやっていくことができた。親だけがこどもを育てるのではなく、地域が育てる感じがあった。だから、親もある意味気楽に子育てができたのだろう。

ところが、最近は、地域から家族は切り離され、子育ても親だけが育てるという感じになり、責任が両親の双肩に重く乗っかかった感じになってしまった。がんばれば何とかなる時代は、それでも何とかなったと思うが、今のような親も見通しが立たない状況では、ますます子育ては不安で避けたくなるようなことになったに違いない。

子育てって言うのは、本来動物である人の自然な行為で、多くの人が通ってた道のはずだ。しかも、こどもを育てることは、家や地域、国を栄えさせるための尊い仕事で、家族の大きな喜びだったはずだ。

僕は、多くの家族が、子育てに夢や希望を持ち、大きな喜びになるような応援をしたい。
そして、同じような思いを持つ人に集まってもらって、次の世代に伝えたい子育ての知恵を集めるような
そんな子育て応援広場のようなクリニックを作りたいのだ。

開業します!!

  • 2009.06.08 Monday
  • 21:05
元来、好奇心旺盛な僕は、勤務医が似合っていると思っていた。
医療の分野でも、小児科医でありながら、これまでに家庭医療、カウンセリング、漢方薬、防煙教育、スポーツ医学といろんな事に手を出してきたし、医療以外の分野でも、コーチングにまちづくりワークショップといろんなことをやってきた。こんな時間をとることができるのも、病院にいる勤務医だからと、勤務医のメリットを大いに生かして、忙しくやって満足していた。

そんなわけで、去年の春までは全く開業の“か”の字も考えていなかった。
その僕が、この秋開業することを決めた。

『来年で医師になって20年になるな〜』
去年の春、これまでの自分の医師人生を振り返っていた。やりたいことをいろいろやってきたなぁとしみじみ考えていたが、ふとその中に一つの筋があることに気がついた。
熱中しやすくさめやすいだけけで、バラバラとも見えるこれまでのチャレンジに、自分のしっかりとした方向性があったのだ。

それは一言で言うのは難しいけれど、無理矢理に言うと“こどものミカタ”を学んできたと言えそうだ。

こどもの身体の見方はもちろん本職であるが、それ以外にもこころの見方、成長の見方、学習の見方などいろんな見方を学んだ。こどもを取り巻く環境にたいする見方も身につけた。

そして、なによりも、こどもは未来を作る大切な仲間という見方、そして、そのこどもを応援するために、ぼくはこどもの味方で居ることを決意するのが一番大事と言うことも身にしみて学んだ。

この延長線で進んでいくためには、これは開業するのがベストだろうと急に思い立った。
というのも、僕の“こどものミカタ”は、ある意味非常にユニークであるようなのだ。職場の人を巻き込んでの実現は、まだまだ不可能そうだと思ったからだ。自分の責任が届く範囲を作って実践することから始める、つまり開業するということにつながったわけだ。
これまでいろんなところで、いろんな人から学ばせてもらった。“こどものミカタ”にこだわって、それを伝えていきたいと思う。

そういうわけで、私、山田進一は 
開業します!!

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