日本小児科学会徳島地方会で発表

  • 2011.12.18 Sunday
  • 21:13
 今日は、クレメントホテルで、小児科学会徳島地方会がありました。
徳島大学小児科に関連する小児科医が集まって、日頃の研究や臨床の成果を発表します。
今回、開業して二年が経過したことも有り、この二年間を振り返る意味で、私も発表をしました。
演題は「無床診療所における食物アレルギー児に対する食物経口負荷試験」です。

当院では、食物アレルギーに対して、除去食療法を指導していますが、こどもさんやご家族への負担を考えて、最小限、最短の期間を目指しています。食物アレルギーが軽症の場合は、通院中におうちで試していただきますが、クリニックで食物負荷試験をするのは、即時型反応などが予測され、おうちでするには不安がある方が対象です。具体的には

1) これまでに食べ物で、即時型反応(食べた後に、蕁麻疹、発疹、咳、嘔吐、ショックなど)を起こしたことがある人
2) 血液検査でRASTの数値が高い人の初回摂取
3) ソバやピーナッツなど強い症状が起こりそうな食材を初めてあげることに不安がある場合

です。2年間で77件、11ヶ月から7歳までのこどもさんに負荷試験をしました。
できるだけ食べられることを目標に負荷試験をしていますが、それでも2割弱の人に即時型反応が見られました。1)のこれまでに即時型反応を起こしたこどもさんがやっぱり起こしやすいです。最終的に、約7割の人が除去を解除することができました。

今回振り返ることで、より安全にクリニックで負荷試験を行う基準について検討できました。発表する機会があったよかったです。



血液検査

  • 2010.02.12 Friday
  • 21:50
 血液検査

 好酸球 身体の中で炎症を起こしているかどうかを判断します。

     %や絶対数が多いと、身体の中で何らかの炎症を起こしていると考えます。

     アレルギーの症状を火事にたとえると、“火の勢い”にたとえられます。

 

 IgE抗体(非特異的、特異的)

     アレルギー体質の程度を表します。年齢によって正常の上限が変わります。

     特異的IgEは、

     アレルギーの原因物質(アレルゲン)に特異的に反応するIgEです。

     たとえば、卵白の特異的IgEが上がっている場合、

     卵白に対するアレルギーの存在が疑われます。

     数値が高い場合は、負荷テストをしなくても原因になっていると診断できる

     場合があります。卵、牛乳、魚、ピーナッツなどはIgEのみで診断できますが、

     小麦、大豆、ごまなどの穀類は数値のみでは判断できないことが多いです。

     アレルギーの症状を火事にたとえると、IgEは家の中に蓄えられている灯油の

     ようなものです。灯油だけであれば火事になりませんが、その灯油を燃やす

     火の(たとえば卵など)が、身体に入ってくると火事になる可能性があります。

     灯油の量が多ければ多いほど火事になる可能性が高くなり、

     火事になった場合は、燃え方がひどかったり、なかなか消えなかったりします。

     ですが、灯油が多いからといって、いつも火事になるとは限りません。

     防火対策や、消火対策がしっかりしていると火事にならずにすむかもしれません

     今の医学では、身体の中の防火対策や消火対策(アレルギーの炎症の起こりにく

     さ)の強さを測る検査がないので、IgEの数値だけで、本当にその食べ物に

     対してアレルギーがあるかどうかは、実際火の粉をかぶってみないと

       (食物アレルギー負荷テスト)、燃えるかどうか診断ができません。   

 

 好塩基球ヒスタミン遊離試験(HRT

     血液の成分を取り出して、アレルゲンと反応させたときに、分泌される

     ヒスタミンの量を測定する検査。

     実際に食べ物を食べたときの体の反応を最もよく表す検査と言えます。

     検査は卵、牛乳、小麦、大豆、米に対して行えます。

     これまでにアナフィラキシをおこしたことがある場合は、食物アレルギー負荷

     テストで、同じようなアナフィラキシがおこる可能性が高く、なかなか負荷テス

     トに踏み切れないことがあります。そんな場合、HRT検査を行ない、事前に体の

     反応を予想することで、危険をできるだけ減らすことができます。

     特異的IgE検査の数値が高い場合でも、HRT検査の数値が下がっていれば、

     アナフィラキシを起こさずに食べられるようになっている可能性があります。

     ですから、除去食を解除する前に行うことが多い検査です。

     薬を飲んでいると、検査がうまくできない場合があり、検査を行う3ー7日前

     には内服を中止する必要があります。また、人によっては、アレルゲンの刺激に

     対する反応が低い場合があり、検査の結果が出ないことがあります。

食物アレルギー

  • 2010.02.09 Tuesday
  • 21:52

食物アレルギーとは 

  食物アレルギーとは、卵・牛乳などの原因食物を摂取した後に、体内で免疫反応

  (身体から異物を排除使用とする働き)によって、自らの身体に様々な症状

  (皮膚の赤み・じんましん・せき・ぜん鳴・呼吸困難・嘔吐・下痢・アナフィラキシ

  など)が起こることを言います。

食物アレルギーの診断

  食事は、成長期のこどもたちにとって、非常に大切なことです。

  食物アレルギーと診断されると、その食事を制限しないといけないことになります。

  また、除去食を行うことは、食事を作るお母さんにとっても大変なことです。

 最近食物アレルギーの子供さんが増えてきていますが、その診断については混乱

 しているように感じます。混乱の原因の主たるものは、あいまいな根拠による

 診断です。食物アレルギーは多くの場合、血液検査(IgEなど)を重視して診断されてい

 ます。ですが、血液検査で陽性に出た場合も、その食物を食べても症状が出ない子達が

 たくさんいます。つまり、血液検査のみで診断されると、

 過剰な除去(不必要な除去)が行われることになります。

  食物アレルギーの診断は、問診と食物日誌などによる症状と食物の摂取との関連の確認

  と、血液検査やプリックテストなどの皮膚テストなどを総合して検討します。

  スキンケアや薬物治療を十分に行った後に、疑われる食品を除去、その後負荷をして

  食物アレルギーの診断を行います。


  以下の項目は、徐々に作っていきます。それぞれにリンクを貼っていきますので、

  お待ちください。


  食物アレルギーの検査

   血液検査  皮膚テスト 食物アレルギー負荷テスト

  除去食について

  アナフィラキシの対応

  食物アレルギーの解除

  食物アレルギーの自然歴

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