日本小児皮膚科学会

  • 2011.07.23 Saturday
  • 17:25
 23−24日と横浜のパンパシフィック横浜ベイホテルにて第35回日本小児皮膚科学会学術大会が行われました。23日をお休みさせていただいて参加してきました。

日本小児皮膚科学会は皮膚科の先生が多い学会ですが、最近小児科の先生も参加が増えてきています。当院は、アトピー性皮膚炎をたくさんみていますが、アトピーかもと考えて来院される患者さんがすべてアトピー性皮膚炎とは限らず、広く皮膚科の病気の方がいらっしゃいます。
他の病気を見逃さないため、昨年から参加するようにしています。

今回のテーマは『アトピー性皮膚炎』『皮膚感染症』『膠原病』でした。
アトピー性皮膚炎は、最近では勉強する機会が多く、知っていることがほとんどですが、それでもエキスパートは違います。りかこ皮フ科クリニックの佐々木りか子先生の技は、非常に参考になりました。中でも印象に残ったのは、「朝のバリア作りが大切」ということです。

夜一生懸命保湿をしても、朝になるとほとんど保湿はなくなってしまいます。朝バリア作りをしなければ、バリアのないまま保育所などで1日過ごすことになります。これでは、夜の間にせっかく良くなっても、家に帰ってきたらガッカリ、その繰り返しから抜け出せません。
保湿の重要性は理解していますが、患者さんに話すときに、夜は当然として『朝シッカリ!!』をもっと伝えないと治りにくいんだなぁと勉強になりました。

それ以外にもちょっとした小技がいっぱいありました。

感染症については、夏の時期はとびひ(伝染性膿痂疹)が多くなる季節ですので、これまたヒットすることがたくさんありました。また、最近は小児の性感染症が多くなってきており、注意必要がありそうです。

膠原病は、たくさんある病気ではありませんので、皮疹からはなかなか取っつきにくい病気です。そんな膠原病も発見するのに小さなサインがあることがわかりました。さらに学んで行こうと思います。


ミョウバン水の作り方

  • 2011.07.09 Saturday
  • 16:51
 ミョウバン水の作り方です。

ミョウバン水は、制菌、制汗、消臭、収斂に効果があります。
古くは古代ローマ時代から使われており、世界各地で天然のデオドラント剤として知られています。ぜひ、試してみてください。

ミョウバンは食品添加物として、漬け物やベーキングパウダーに使用されています。
薬局やスーパーで簡単に手に入ります。60〜70gで100円ちょっとで購入できます。

用意するもの
(1) 焼きミョウバン50g(生なら75g)
(2) 水 1.5L
(3) ペットボトル 1.5L以上入るもの

焼きミョウバンをペットボトルに入れて、
水道水1.5lを入れます。生ミョウバンはすぐに溶けますが、焼ミョウバンはすぐには溶けません。直射日光の当たらないところで、2-3日放置します。ミョウバンの結晶がすべて溶けきって、透明になったらミョウバン水原液の完成です。

実際に皮膚に使う時は、この原液を10〜50倍くらいに 水道水で薄めます。
使ってみてピリピリした感じが強いときは薄めて使います。
眼に入らないように注意してください
万一眼に入ったら水道水でよく洗って、眼科医に相談してください

【使い方】

ミョウバン水をスプレー容器に入れて、汗をかいたときに腋や足など臭いの気になるところに使います。あせも(汗疹)ができやすいところにシュッシュッとしてから拭いてもよいです。

お風呂に原液を30〜50mLいれて入浴する方法もあります。あせも予防体臭予防になります。

肌に使うのではありませんが、洗濯物の臭いが気になるときにもつかえますよ。

あせも(汗疹)対策

  • 2011.07.09 Saturday
  • 15:58
 梅雨も明けて、暑い夏がやってきました。あせも(汗疹)がひどくなる季節です。今回はあせもについてのお話です。

【あせも(汗疹)とは】
あせも(汗疹)は、汗のかき過ぎによって、汗が出る汗管が詰まって発症する湿疹のことです。
大量の汗が出ることが、あせも(汗疹)の原因ですが、汗の量だけでなく、たまたま肌に付着していた、汚れや細菌などが汗と混ざり合ってひどくなる場合もあります。

【汗は酸性、アルカリ性】
通常、健康な皮膚の表面は弱酸性です。弱酸性では、皮膚の常在菌の表皮ブドウ球菌が増えて、皮脂(グリセリン)を増やし、しっとりとした肌を保ってくれます。ところが、アルカリ性になると表皮ブドウ球菌の代わりに化膿性の細菌、黄色ブドウ球菌が増えます。黄色ブドウ球菌は、皮膚に炎症を起こしたり、とびひ(伝染性膿痂疹)などの原因になり、お肌をかさかささせてしまいます。
汗は、通常弱酸性で、肌を守る自然の保湿成分としての効果があるのですが、大量に出た汗は、最初は酸性ですが、しばらくするとアルカリ性に変化してきます。そうすると、黄色ブドウ球菌が増え、かゆみやあせも、ひどくするととびひを起こす原因になってしまいます。

【あせも(汗疹)対策】
あせも(汗疹)は大量の汗が原因ですから、汗をこまめに拭くことがお勧めです。ここで注意ですが、乾いたタオルで拭いても、夏場の大量の汗はべたべたが残ります。ですから、必ず濡れたタオルで拭くようにしましょう。
衣類も汗をよく吸う綿素材がお勧めです。肌がでいるより、汗を吸ってくれる下着を着ていた方があせも(汗疹)を予防できます。ここでも注意ですが、汗を吸うための衣類を着ていても、衣類には汗を吸い取る限界があります。べっとり肌にくっついてしまうような状況では、逆に悪くしてしまいますので、早めの着替えが大切です。
新陳代謝の活発なこどもは大量に汗をかくので、シャワーや行水をすることがお勧めです。タイミングとしては、朝起きて着替える前、これは、夜間に大量に汗をかいて、かつ、ふとんの埃などを体につけている可能性が高いからです。次に、幼稚園や学校から帰って来てすぐ。こども達は、帰ってきたらすぐに遊びに行ってしまったりするかもしれませんが、一度シャワーをして着替えて出かけると、それだけで違います。そして夕食前。お腹がぺこぺこな時にシャワー?と考えるかもしれませんが、食事をしてすぐお風呂に入れるのは、親がちょっと面倒ですよね。ですから、夕食前にさっぱりしましょう。夕食後汗をかいてしまうようであれば、眠る前にもう一度体を拭いておきましょう。

あせも(汗疹)対策のまとめ
 1.こまめにぬれタオルで拭く、もしくは汗をシャワーなどで流す
   2.  汗をかいて、服がしっとりしたら着替える

【あせも(汗疹)の治療】
生活改善でよくならない場合は治療になります。この夏の一押しはミョウバン水です。
ミョウバンは食品添加物として、漬け物やベーキングパウダーとして使用されています。このミョウバンには、制菌作用や制汗作用、収斂作用があります。
ミョウバンは水に溶かすと酸性になります。汗でアルカリに傾いた肌を酸性にもどすことで制菌効果があります。ミョウバンの制汗作用は古くは古代ローマ時代から知られており、かのクレオパトラも使用したとか。ミョウバンは消臭効果もあり、わきがや足の臭いも抑えてくれます。→ ミョウバン水の作り方

カラミンローション カラミンは酸化亜鉛を含み、収斂、保護作用があり、炎症をやんわり抑えてくれるローションです。
それでもよくならない場合は、菌が増えすぎているようなら抗菌薬の軟膏、炎症が強くかゆみが強いようならステロイド系の外用が必要になることがあります。

かつては、天花粉(てんかふん)のようなパウダーをお風呂上がりに塗っていましたが、逆に汗がたまって不潔になり、細菌を増殖させる可能性があるので、最近では使用されなくなりました。

兄弟が多いとアレルギーになりにくい?!

  • 2010.12.07 Tuesday
  • 20:52
 国立成育医療センターの先生の教育講演『小児のアレルギー疾患はどのように始まるのか』より

1953年生まれの英国人のデーターによると、兄弟の数に応じてアレルギーの病気になる頻度が違うと1989年に発表されました。同じ兄弟の数でも、兄の数と関連しており、弟の数とは関連していません。

たとえば、花粉症ですが、兄が0の人の場合、20%にみられたそうですが、兄が4人いると8%に下がるというのです。つまり、生まれたときに、上にたくさんお兄ちゃんがいるほど、風邪を引く頻度が高くなり、感染の機会が多ければ将来アレルギーになりにくいのではという仮説を立てました。
ここで、おもしろいのが、お姉ちゃんの場合は影響がないそうです。つまり、お姉ちゃんは風邪は引くけど、きれいということかもしれません。
それとも、よぽどお兄ちゃんが汚いのか・・・

最初この論文が出たときは、おもしろ半分で話題になったそうですが、その後、それを裏付けるような論文が発表されました。それによると田舎の農村で、牛や馬を飼っている地域の場合、寝具内のエンドトキシン(細菌の毒素)の量が多いほど、アレルギーの頻度が下がるというのです。やっぱり、お兄ちゃんは汚かったわけです(笑)

その後、自然免疫の仕組みが明らかになる中で、エンドトキシンによって、獲得免疫(抗体を作って体を守る機構)が刺激されて、アレルギーを起こしにくいバランスになることがわかりました。

『うちは、お兄ちゃん達はいるけど、下の子がアレルギーになったは?』という人もいるかもしれませんが、お兄ちゃんだけがアレルギーになるかどうかを決めるわけではありませんのであしからず。



アトピー教室を新しくしました!!

  • 2010.10.08 Friday
  • 00:36
 アトピー教室は、診察室だけでは伝えきれないアトピー性皮膚炎に関する情報をお伝えする学習会です。

最近、アトピー性皮膚炎の原因の一部に、皮膚のバリア機能に関連した遺伝子の変異が関連していることなど、新しいことがわかってきています。

また、食物アレルギーは食べて治す?!など新しい治療法についてもテレビなどで放送がされるようになってきました。
これまで、食物アレルギーで常識だったことが、大きく変わってきています。

それを踏まえて、9月よりアトピー教室を一部新しくしています。
当院で治療を開始する方は、参加されることをおすすめします。

インフルエンザワクチンの期間中は、開始時間が30分早まりますので、ご注意くださいね。


アトピー教室

  • 2010.03.01 Monday
  • 22:32
『アトピー性皮膚炎って、一度なると一生治らないのかしら?』
『食べ物のアレルギーといわれて除去食を始めているけど、いつまで続ければいいのかしら?』
『病院に行ったらステロイドを塗るようにいわれたけれど、塗っても大丈夫なのかな』

アトピー性皮膚炎は、学童で10人に一人いるといわれ、ありふれた病気です。
最近では、いわゆる標準治療で、ほとんど治すことができます。
ところが、インターネットや書籍を見ると、治療法に関するさまざまな情報があり、調べれば調べるほど、不安を感じ、どうすればよいのか混乱しそうなぐらいです。

山田こどもクリニックでは、そのような疑問に答え、安心して病気の治療に専念していただくために、アトピー性皮膚炎についての勉強会を4回シリーズで開講しています。

アトピー性皮膚炎は、標準治療でほとんど治すことができますが、その標準治療にも、ちょっとしたコツがあり、そのコツを知っているかどうかで治り具合が変わってきます。

また、アトピー性皮膚炎はアレルギーの病気ですが、ある意味、糖尿病や高脂血症、肥満と同じように生活習慣病だと考えられます。
軽症であればお薬や軟膏使うだけでよくなりますが、
少し長引いてくると日常生活を見直さないと、薬の効果が思ったようには出ない場合があります。

山田こどもクリニックのアトピー性皮膚炎の治療は、そういった日常生活でのちょっとした工夫や、治療のこつをお伝えするようにしています。
ですが、診察時間だけでは、十分にお伝えできないこともあります。

アトピー教室では、診察時間中になかなかお伝えできないアトピー性皮膚炎に関する情報をまとめて学ぶ機会です。
山田こどもクリニックでの、アトピー治療の全貌をお伝えします。
当院初診の方はもちろんのこと、通院中の方も、アトピー性皮膚炎克服のため、ぜひご利用ください。

アトピー教室は全4回です。

第一回 アトピー性皮膚炎ってなに?
第二回 アトピー性皮膚炎の軟膏治療スキンケア
第三回 アトピー性皮膚炎と生活習慣、特に食物アレルギーに関して
第四回 アトピー性皮膚炎の内服治療

それぞれの会の後に質問コーナーを設けます。
日頃疑問に思っていることなど、何でもお持ちください。

日時
 木曜日 13:30から約1時間
 第一木曜日が第一回
 第二木曜日 第二回
 第三木曜日 第三回
 第四木曜日 第四回
の予定ですが、変更される場合があります。変更がある場合は、お知らせでご連絡します。

受講希望の方は、事前に予約ください。
予約は、電話もしくはインターネット予約から可能です。

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